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vol.28 株式会社って誰のもの?【資本の分類】

個人でやっているお店(個人商店)は店主のものですよね。では株式会社っていったい誰のものでしょうか?株式会社のしくみや資本の扱いについて個人商店との違いなど説明いたします。

三角関数の相互関係 …なんて話は出てきません。
足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。お出かけ前のひとときに是非どうぞ!

 

株式会社のしくみ

株式会社は誰のもの?

よく街中などで、社長さんが「この会社は俺のものだー!」なんて言ってたりしますよね。実は「社長=オーナー(持ち主)」ではないんです。

個人商店の場合、個人で軍資金を用意して事業をはじめます。その個人がお店のオーナー(持ち主)です。これは分かりやすいですよね。

一方、株式会社は、軍資金を複数の人(一人の場合もある)がお金を出し合って用意することで誕生します。この軍資金のことを「資本金(しほんきん)」といいます。そして資本金を出した人こそがオーナー(持ち主)なのです。

事業が始まり、儲けたお金は翌年の軍資金として使ったり、資本金を出した人たちで分けあったりしています。

 

出資した人 = 株主 = 会社のオーナー(持ち主)

資本金を出すことを「出資(しゅっし)する」といいます。そして出資した人のことを「出資者(しゅっししゃ)」といいます。

株式会社では、誰がいくら出資したのかを証明するための「株式(かぶしき)」を発行し、それぞれ出資者に渡します。出資者は、株式が渡されると「株主(かぶぬし)」となり、会社の持ち主として、出資した金額に応じて様々な権利を持つのです。

 

 

株式会社の「資本」と「経営」の流れ

 

 

会社の持ち主である株主たちは、みんなで集まって「株主総会(かぶぬしそうかい)」というミーティングを開き、誰を取締役にするかを選びます。「取締役(とりしまりやく)」とは、どのような事業を行うかを決める人たちです。

選ばれた取締役の人たちは、また別で集まって「取締役会(とりしまりやくかい)」というミーティングを開き、どのように事業を行うかを決定します。そして、「代表取締役(だいひょうとりしまりやく)」という責任者を選びます。

この代表取締役が株主や取締役で決定した内容の範囲でビジネスを進めていきます。この代表取締役が社長という役職についたりしています。代表取締役は自分ではなく、別の人を社長として、社内の運営についての責任を委ねる場合もあります。

 

 

株式会社の「資本」について

 

株式会社の「資本」と「経営」の流れは、貸借対照表と損益計算書で表されます。
資本には、株主が出資した部分である「資本金」の部分と、その資本金を活用して得た「利益」の部分があります。

この「利益」の部分が株主へ分配される資源となりますが、ある程度の金額を会社に残しておくことが会社法という法律で義務付けられています。会社の財政基盤を強化するためです。これを「利益準備金(りえきじゅんびきん)」といいます。

資本の「利益」部分のうち、利益準備金を差し引いた余りは自由に使えます。株主へ分配したり、翌年以降の軍資金として使ったりすることができるのです。この部分を「繰越利益剰余金(くりこしりえきじょうよきん)」といいます。

貸借対照表では、資本の部分を3つに分けて、それぞれの金額を記載します。

・資本金
・利益準備金
・繰越利益剰余金

 

ちなみに、資本は資産から負債を差し引いた金額です。負債はいつか返さなければならないお金ですが、資本は自分のものなので返す必要がありません。純粋な資産ということから「純資産(じゅんしさん)」ともいいます。

 


株式会社のしくみについて、全体的な流れのお話でした。こういったことは会社法という法律で決められています。

次は株式会社の設立(開業)について、詳しく説明いたします。

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