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vol.20 手形を使ったお金の貸し借り【手形貸付金と手形借入金】

お金の貸し借りでは、借用証書を交わします。借用証書の変わりに手形を使うやり方もあるんです!2つはどんな違いがあるのか?手形貸付の取引の流れ、会計処理をご紹介!
 

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足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。見たい動画が見つからない、そんな時に是非どうぞ!

 

証書貸付と手形貸付の違い

「借主が貸主からお金を借りて、目的のために使い、借りたお金は貸主に返します」という契約のことを「金銭消費貸借契約(きんせんしょうひたいしゃくけいやく)」といいます。

金銭消費貸借契約を結ぶために「借用証書」を用いるやり方を「証書貸付(しょうしょかしつけ)」といいます。この借用証書は、「金銭消費貸借契約書」というタイトルで、貸付金額、資金使徒(しきんしと:借りたお金の使用目的のこと)、最終期限、返済方法、利息、利息の支払方法などが記載されています。

その他に「手形貸付(てがたかしつけ)」というやり方もあります。借主は借用証書を貸主に差し入れるのではなく、約束手形を振出して貸主に差し入れるというものです。 

 

借主は貸付金と同じ額の約束手形を振り出して貸主に渡します。一方で貸主は、元本から利息を差し引いた金額を借主に渡すといった感じです。(利息を先取りする方式の場合)

借主は約束手形の満期日までに借入金額を返済します。全額返済が終わると手形には受領印などが押され、借主に返却されます。

手形貸付の債権・債務は、証書貸付と区別して「手形貸付金(てがたかしつけきん)」と「手形借入金(てがたかりいれきん)」として扱います。

 

貸主の立場で会計処理【手形貸付金】

貸主の立場では、次の3つのイベントが発生し、それぞれで会計処理を行います。
ただし、貸付けと利息の受取が同時に行われる場合もありますのでご注意!

・お金を貸付けた時
・貸付金の利息を受け取った時
・貸付金が返済された時

 

お金を貸付けた時 & 貸付金の利息を受け取った時

取引先に100,000円を貸付けて、同店振出しの約束手形を受け取った。なお利息500円を差引いた残額の現金を手渡した。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
手形貸付金 100,000 現金 99,500
    受取利息 500

\解説/


お金を貸付けると「後日、返してもらえる」という権利(債権)が発生します。この権利は証書貸付の場合は「貸付金(かしつけきん)」という勘定科目を使いましたが、手形貸付の場合は「手形貸付金(てがたかしつけきん)」勘定を使います。 権利は財産、すなわち資産です。資産の増加ということで、ホームポジションである借方に記入します。

そして手元から現金がなくなります。資産が減少しますので、ホームポジションの逆側である貸方に記入します。
金額は貸出金額100,000円から利息の500円を差引いた99,500円です。(100,000 – 500 = 99,500)

利息500円が手元に残ります。これは収益です。「受取利息」勘定を使います。収益の増加ですので、ホームポジションである貸方に記入します。

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貸付金が返済された時

取引先から手形貸付金100,000円が返済され、現金で受け取った。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
現金 100,000 手形貸付金 100,000

\解説/


現金を受け取ったということで資産が増加します。ホームポジションである借方に記入します。

手形貸付金を回収するとその債権は消滅します。資産が減少しますので、ホームポジションの逆側である貸方に記入します。

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借主の立場で会計処理【手形借入金】

借主の立場は、貸主の立場の真逆です。同じように次の3つのイベントが発生し、それぞれで会計処理を行います。

・お金を借入れた時
・借入金の利息を支払った時
・借入金を返済した時

 

お金を借入れた時 & 借入金の利息を支払った時

銀行から100,000円を借入れて、同額の約束手形を振り出した。なお利息500円を差引いた手取額が当座預金に入金された。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
当座預金 99,500 手形借入金 100,000
支払手形 500    

\解説/

現金が入ってくるので資産の増加です。ホームポジションである借方に記入します。
金額は利息の500円が差し引かれますので、99,500円です。(100,000 – 500 = 99,500)

利息が差し引かれたということは、利息を先払いしているということです。費用の増加ですので、ホームポジションである借方に記入します。

お金を借入れると「後日、返さなくてはならない」という義務(債務)が発生します。この義務は「手形借入金(てがたかりいれきん)」という勘定科目を使います。 義務は負債です。負債の増加ということで、ホームポジションである貸方に記入します。

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借入金を返済した時

銀行へ手形借入金100,000円を返済し、当座預金から引き落とされた。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
手形借入金 100,000 当座預金 100,000

\解説/


当座預金から引き落とされたということで、資産が減少します。ホームポジションの逆側である貸方に記入します。

手形借入金を返済するとその債務は消滅します。負債が減少しますので、ホームポジションの逆側である借方に記入します。

答えを確認

 

 

 

 


手形貸付金と手形借入金についてのお話しはこれでおしまいです。
証書貸付とは区別して管理ますので注意してください。

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