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vol.19 お金を貸すとき、借りるとき【貸付金と借入金】

ちょっとお金がピンチ!ってとき、誰かから借りてやりくりする場面も出てきます。逆に困っている人にお金を貸す場面も出てきます。お金の貸し借りについて、どのような取引の流れになるのか?そしてそれらの会計処理をご紹介!

乗法公式による展開 …なんて話は出てきません。
足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。スーパーでお買い物、レジ待ち行列の間にでも是非どうぞ!

 

貸付金と借入金

会社やお店をやっていると、取引先や従業員がピンチの場合にお金を貸すことがあります。 逆に自身がピンチになれば取引先や従業員、銀行などからお金を借りて対処する場面も出てきます。

お金を貸す側の人からすると、お金を貸したら返してもらうまでの間、それが手元からなくなるので使うことができません。デメリットでしかありません。そこで借りる側の人は、借りた金額にいくらか上乗せして支払います。この上乗せするお金のことを「利息(りそく)」といいます。お金を貸すといくらか増えて返ってくるならメリットです。これでお互いが納得できるということです。

ちなみに、利息を生み出す元々の金額のことを「元本(がんぽん)」といいます。元本や利息を何度かに分けて支払うのか、一括で支払うのかは、その時々の状況に合わせた支払いルールをお互いで話し合い取り決めます。

 

お金や物の貸し借りをするときは、借りる側の人が「確かに私は、〇〇様からお金(物の場合もある)を借りました」ということを証明するための「借用証書(しゃくようしょうしょ)」という書類を作成し、貸す側の人に渡します。

この「借りる側の人」のことを「借主(かりぬし)」と呼び、逆に「貸す側の人」のことは「貸主(かしぬし)」と呼びます。

 

お金の貸し借りをすると、権利や義務が発生します。それぞれ用語がありますのでご紹介!

貸付金(かしつけきん)
お金やものを人に貸すと、貸主と呼ばれます。貸主には「貸したお金や物は、後日返してもらえる」という権利があります。このように相手に何か特定のことをしてもらう権利のことを「債権(さいけん)」といいます。そして、貸したものがお金の場合は、この債権を「貸付金(かしつけきん)」と呼びます。”権利は財産、すなわち資産”です。

借入金(かりいれきん)
お金やものを人から借りると、借主と呼ばれます。借主には「借りたお金やものは、後日返さなければならない」という義務があります。このように相手に何か特定のことをしなければならない義務のことを「債務(さいむ)」といいます。そして、借りたものがお金の場合は、この債務を「借入金(かりいれきん」と呼びます。”義務は負債”です。

 

 

貸主の立場で会計処理【貸付金】

貸主の立場では、次の3つのイベントが発生し、それぞれで会計処理を行います。

・お金を貸付けた時
・貸付金の利息を受け取った時
・貸付金が返済された時

例えば次のルールでお金を貸した場合、どのように会計処理を行うのか?イメージしながら見ていきましょう。

元本は100,000円で1年後に一括で返済。利息は6%の6,000円、返済するまで毎月500円に分けて支払う。

 

お金を貸付けた時

取引先に対して現金100,000円を貸付けた。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
貸付金 100,000 現金 100,000

\解説/


お金を貸付けると「後日、返してもらえる」という権利(債権)が発生します。この権利は「貸付金(かしつけきん)」という勘定科目を使います。 権利は財産、すなわち資産です。資産の増加ということで、ホームポジションである借方に記入します。

そして手元から現金がなくなります。資産が減少しますので、ホームポジションの逆側である貸方に記入します。

答えを確認

 

 

貸付金の利息を受け取った時

取引先への貸付金に対する利息500円を現金で受け取った。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
現金 500 受取利息 500

\解説/

現金を受け取ったということで、資産が増加します。ホームポジションである借方に記入します。

貸付金に対する利息を受け取ったら、それは収益です。「受取利息(うけとりりそく)」という勘定科目を使います。 収益が増加しますので、ホームポジションである貸方に記入します。

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貸付金が返済された時

取引先から貸付金100,000円が返済され、最後の利息500円とともに現金で受け取った。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
現金 100,500 貸付金 100,000
    受取利息 500

\解説/


貸付けをした日から1年が経ち、元本の返済です。最後の月の分の利息も合わせて支払われました。

現金を受け取ったということで、元本100,000円と利息500円の合計、100,500円の資産が増加します。ホームポジションである借方に記入します。

貸付金を回収するとその債権は消滅します。資産が減少しますので、ホームポジションの逆側である貸方に記入します。

最後の月の分の利息500円、これは収益の増加ですので、ホームポジションである貸方に記入します。

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借主の立場で会計処理【借入金】

借主の立場は、貸主の立場の真逆です。同じように次の3つのイベントが発生し、それぞれで会計処理を行います。

・お金を借入れた時
・借入金の利息を支払った時
・借入金を返済した時

例えば次のルールでお金を借りた場合、どのように会計処理を行うのか?イメージしながら見ていきましょう。

元本は100,000円で1年後に一括で返済。利息は6%の6,000円、返済するまで毎月500円に分けて支払う。

 

お金を借入れた時

取引先から現金100,000円を借入れた。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
現金 100,000 借入金 100,000

\解説/

現金が入ってくるので資産の増加です。ホームポジションのである借方に記入します。

お金を借入れると「後日、返さなくてはならない」という義務(債務)が発生します。この義務は「借入金(かりいれきん)」という勘定科目を使います。 義務は負債です。負債の増加ということで、ホームポジションである貸方に記入します。

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借入金の利息を支払った時

取引先からの借入金に対する利息500円を現金で支払った。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
支払利息 500 現金 500

\解説/

借入金に対する利息を支払ったら、それは費用です。「支払利息(しはらいりそく)」という勘定科目を使います。 費用が増加しますので、ホームポジションである借方に記入します。

現金で支払ったということで、資産が減少します。ホームポジションの逆側である貸方に記入します。

答えを確認

 

 

借入金を返済した時

取引先へ借入金100,000円を返済し、最後の利息500円とともに現金で支払った。


\答え/

借方 金額 貸方 金額
借入金 100,000 現金 100,500
 支払利息 500    

\解説/


借入れをした日から1年が経ち、元本の返済です。最後の月の分の利息も合わせて支払いました。

現金で支払ったということで、元本100,000円と利息500円の合計、100,500円の資産が減少します。ホームポジションの逆側である貸方に記入します。

借入金を返済するとその債務は消滅します。負債が減少しますので、ホームポジションの逆側である借方に記入します。

最後の月の分の利息500円、これは費用の増加ですので、ホームポジションである借方に記入します。

答えを確認

 

 

 

 


貸付金と借入金についてのお話しはこれでおしまいです。
貸す側の立場と借りる側の立場では、用語が切り替わりますので注意してください。

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