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vol.13 小切手のしくみ

小切手ってなんだろう?どうやってつかうのかな?そんな疑問にお答えします。
受け取った時、振り出した時それぞれについて解説いたします。

指数と対数の関係式…なんてことは出てきません。
足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。出勤前のひとときにどうぞ。

 

小切手のしくみ

当座預金の口座を開くと、現金での支払いの変わりに小切手や手形を使うことができるようになります。「vol.10 現金にも種類がある」では、小切手を受け取った時は「現金」として扱うのだと紹介しました。(まだ読んでいない方はこちら

今度は当座預金を持っている場合に、小切手を受け取った時、振り出した時のそれぞれでどのような処理を行うのかをご紹介致します。

まずは小切手について、おさらいしときましょう。

小切手は、金額を書き込む欄がある一枚の小さな紙である。

何かの取引をして、支払う側の人は金額などを記入して小切手を作成し、ミシン目に沿って切り分けて、本件の方を相手に渡すことで、現金と同じように使うことができます。

この時点で、小切手は「記入した金額を支払う約束をしたことを証明する紙」として扱われます。

受け取った人は、その小切手を銀行の窓口に持っていくと、その場ですぐに現金をもらうことができる仕組みです。即座に現金にかえることができるから「現金」として扱うのでした。

その後、小切手を作成した人の銀行口座の残高から記載した金額が引かれます。

小切手を作成することを「小切手を振り出す(ふりだす)」、
作成者のことを「振出人(ふりだしにん)」、
受け取った人を「受取人(うけとりにん)」、
小切手を銀行の窓口に持ってくる人を「持参人(じさんにん)」と呼んでいます。

受取人が誰であれ、銀行は持参人に対してお金を渡すのがルールです。

 

小切手の会計処理

それでは、当座預金の口座を持っている人が小切手を受け取った時、振り出した時、どのように処理するのかを見ていきましょう。

 

小切手を受け取った時

当座預金の口座をもっていると、受け取った小切手を銀行の窓口で、ただちに当座預金に預け入れることができます。”ただちに当座預金に預け入れた”かどうかで処理が変わります。

 

”ただちに当座預金に預け入れない”場合の処理です。
小切手を受け取った時は、「現金(資産)」として処理します。

お客さまであるショップAから、7月分の売掛金 300,000円を、同店振り出しの小切手で回収した。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
現金 300,000 売掛金 300,000

\解説/
同店(どうてん)」という言葉、頻繁に使われます。その直前に登場したお店のことを指しています。このケースでは、「お客さまであるショップA」のことを意味しています。

仕訳にしたい内容は以下の2点
1. 他人振り出しの小切手を受け取った。
2. 売掛金を回収した。

1. 他人振り出しの小切手を受け取った。
小切手で回収したということは、小切手を受け取ったということです。小切手は「現金」として扱います。現金(資産)の残高が増えますので、資産のホームポジションの借方に記入します。

2. 売掛金を回収した。
売掛金を回収したら、売掛金の残高が減ります。資産の減少ですので、ホームポジションの逆側、貸方に記入します。

答えを確認

 

受け取った小切手を当座預金に預け入れた時の処理はどうでしょう?

先日ショップAから受け取った小切手 300,000円を、当座預金に預け入れた。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
当座預金 300,000 現金 300,000

\解説/
小切手を受け取った時に「現金」勘定を使って、資産の増加として処理をしました。
この時の「現金」を「当座預金」勘定に振り替えます。

「当座預金」の残高が増えました。

答えを確認

 

次は、”ただちに当座預金に預け入た”場合の処理です。

考え方は同じです。小切手を受け取った時は「現金」として扱い、当座預金に預け入れた時には「当座預金」勘定に振替えます。

ここで、”ただちに当座預金に預け入れた”シーンを思い浮かべて見ましょう。受け取ったら、その場で預け入れていますので、その小切手が「現金」の状態でいるのは、ほんの一瞬です。

この場合、仕訳処理を省略することができます。「現金」勘定は使わずに、いきなり「当座預金」勘定で処理できます。

お客さまであるショップAから、7月分の売掛金 300,000円を、同店振り出しの小切手で回収し、ただちに当座預金へ預け入れた

\答え/

借方 金額 貸方 金額
当座預金 300,000 売掛金 300,000

\解説/
この「ただちに」という表現、よく試験などで出てくるんです。ほんの一瞬でなくても、例えば午前中に小切手を受け取って、お昼過ぎに銀行に預け入れ、夕方、もしくは翌朝に仕訳をする場合。仕訳をするタイミングでみると、現金勘定の状態は、ほんの一瞬ですよね。いきなり「当座預金」勘定で処理して問題ありません。実際のところ、どれぐらいまでを「ただちに」というのか曖昧ですので、臨機応変に! 仕訳をするタイミングで、小切手が手元にあるのか?既に当座預金に預け入れているのか?で判断するべし。

答えを確認

 

小切手を振り出した時

小切手を振り出すと、すぐに当座預金の残高からその金額分が引き落とされます。なので小切手を振り出した時は「当座預金(資産)」勘定を使い、資産の減少として処理します。

仕入先B商店の買掛金 200,000円を、小切手を振出して支払った。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
買掛金 200,000 当座預金 200,000

\解説/


買掛金(負債)を支払ったので、負債の残高が減少します。ホームポジションの逆側である借方に記入します。

当座預金(資産)の残高も減りますので、ホームポジションの逆側、貸方に記入します。

答えを確認

小切手を振出してから、当座預金の残高から引き落とされるまでにはタイムラグが発生します。

受取人が最寄りの銀行窓口で小切手を換金すると、交換所を通じて、振出人が契約している銀行に連絡がいきます。振出人が契約している銀行は連絡がきてから、当座預金の残高から金額を引き引き落とすという流れです。

なので、以下のタイムラグが発生します。
・受取人が銀行窓口に持っていくまでの期間(受取人の都合しだい。)
・換金後、振出人が契約している銀行に連絡が届くまでの期間(銀行間の距離が近かったら2営業日、遠くても5営業日ぐらいのうちに口座の入出金明細に反映されます。)

それじゃぁ、いつ仕訳をすればよいの?ってなっちゃいますよね。入出金明細に反映されるのを待たず、振り出したタイミングで問題ありません。取引相手に対して小切手によって支払いが済んでいるからです。

 


さて、小切手についてのお話しはおしまいです。
次は約束手形についてご紹介!
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