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vol.08 商品券やクレジットカードでのお支払い

商品売買は、会社やお店のメインとなる活動です。お支払いで商品券やクレジットカードが出されたら?どのようにして現金に変えるのか?その仕組みと会計処理をご紹介いたします。

円周率、三平方の定理…なんかは出てきません。
足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。お昼休憩の残り時間に是非どうぞ。

 

商品券でのお支払い

お店をやっていると、商品券を使ってお支払いされるお客さまもいらっしゃいます。

商品券と聞くと、何を思い浮かべますか?
ビール券、お米券、クレジットカード会社が発行しているギフトカード、大手デパート、百貨店が発行しているもの、商店街や自治体が発行しているものなど、いっぱいありますね。

お客さまは、これら商品券を現金と同じように使うことができます。
ただし、商品券の種類によっては使えるお店が限られていたり、お店によってもお釣りがでなかったりしますのでご注意くださいね。

さぁ、ここからは、お客さまから商品の代金として商品券を受取った時のお話しです。

受取った商品券のことを、会計(簿記)の世界では「受取商品券(うけとりしょうひんけん)」といいます。

受取商品券は、それを発行したところに、その券と集計表など決められた書類を同封して発送すると、後日、予め指定してある銀行口座にお金を振り込んでもらえます。

つまり、受取商品券には、「将来、買い取ってもらえる権利がある」という意味があるってことなんです。権利は財産、すなわち資産です。

 

商品券の仕組み、イメージはこんな感じです。

 

商品券の会計処理

販売時

お客さまに 50,000円の商品を販売し、代金として商品券 30,000と、現金 20,000を受取った。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
受取商品券 30,000 売上 50,000
現金 20,000

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化する事象は3つです。

1. 商品 50,000円を販売した。
2. 代金 30,000円を商品券で受取った。
3. 残りの代金 20,000円を現金で受取った。

1. 商品 50,000円を販売した。
商品を販売したら売上(収益)です。収益の残高が増えますのでホームポジションである貸方(右)に記入します。

2. 代金 30,000円を商品券で受取った。
受取った商品券は「受取商品券」です。将来買い取ってもらえる権利があります。権利は財産、すなわち資産です。資産の残高が増えますのでホームポジションである借方(左)に記入します。

2. 代金 20,000円を現金で受取った。
受取った現金は資産です。資産の残高が増えますのでホームポジションである借方(左)に記入します。

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決済時

売上代金として受取り手元に溜まっている商品券 300,000円を決済し、指定の銀行口座(普通預金)に振り込まれた。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
普通預金 300,000 受取商品券 300,000

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化する事象は2つです。

1. 商品券 300,000円を決済した。
2. 銀行口座に 30,000円が振り込まれた。

1. 商品券 300,000円を決済した。
商品を決済するとは、受取商品券をその発行元に引き渡し、買い取ってもらうということです。つまり、「将来、買い取ってもらえる権利」が消滅します。資産の減少ですので、ホームポジションの逆側である貸方(右)に記載します。

2. 銀行口座に 30,000円が振り込まれた。
銀行口座は「普通預金」ということですので、勘定科目は「普通預金」です。普通預金は財産、すなわち資産です。資産の残高が増えますのでホームポジションである借方(左)に記入します。

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クレジットカードでのお支払い

お客さまがお支払いにクレジットカードを使った場合のお話しです。

クレジットカードとは、お客さまがお店でお買い物をする時に、お客さまの変わりに商品やサービスの代金を支払い、後日、他のお店で使った分もあわせて代金の請求がお客さまにのところにいきます。それをお支払いいただくサービスです。サービスですので当然料金がかかります。クレジットカードの手数料が発生するのです。この手数料はお店が負担しています。

そして、お客さまの変わりに支払ってくれた代金は、後日、他のお客さまが利用した分も全部まとめてお店に支払われます。支払いは、予め指定した銀行口座に、手数料が差し引かれた金額が振り込まれます。

信販会社(しんぱんがいしゃ)」と呼ばれる会社がカードを発行したり、サービスを提供しています。信販会社は他にもマイカーローン、教育ローン、エステのローンなど…お金にまつわるいろんなサービスを提供しています。

信販会社を含め、クレジットカードのことをやっている会社を「クレジットカード会社」と呼ぶこともあります。

 

あ、そう言えば…
手数料が発生するのは、お買い物をする時にお客さまの変わりに代金を支払うサービスに対するものだけではありません。次に紹介する「分割払い(ぶんかつばらい)」、「リボ払い(りぼばらい)」といったサービスでも手数料が発生します。これは、お店ではなくお客さま側が負担することになりますのでご注意くださいね。

お買いもの時に変わりに支払ってくれた後、クレジットカード会社からお客さまに請求する代金について、高額すぎるなどの理由で、1度に支払えない(支払いたくない)人へ向けたサービスです。

分割払い(ぶんかつばらい)」・・・2回とか3回とか回数を分けていくやり方。お客さまは、お店でお買い物をする時に何回にするかを選べます。

リボ払い(りぼばらい)」・・・何回になるかわからないけど、あらかじめ設定した一定の金額を、とにかく毎月ひたすら支払い続けていくというやり方。お客さまはお店でお買い物をする時だけでなく、後からリボ払いに切り替えることができます。

この手数料、かなりお高いです。

会計や簿記を学び進めていく中で、お金に対する考え方が変わったり、計算する腕が上がってくると思います。もしもこういったサービスを利用するようなことがある場合、事前に、どれぐらいの期間で支払いが終わるのか?最終的にどれぐらいの手数料を支払うことになるのか?を十分に理解した上で、本当に必要なのかをしっかりと判断してくださいね。

 

クレジットカード払いの会計処理

お店の立場になって、お客さまがクレジットカードでお支払いした時の会計処理を紹介します。
お買い物時に信販会社がお客さまに変わってお支払いした代金を、後日に他のお客さまの分も、全部まとめてお店に支払うという ”タイムラグ” があることに注目してください。

 

商品販売時

商品を10,000円で販売し、お支払いはクレジットカードということで承った。なお、信販会社への手数料は700円だった。(手数料は商品販売時に計上)

\答え/

借方 金額 貸方 金額
クレジット売掛金 9,300 売上 10,000
支払手数料 700

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化する事象は3つです。

1. 商品 10,000円を販売した。
2. 決済はクレジットカード払いである。
3. 手数料 700円が発生した。(商品販売時に計上)

1. 商品 10,000円を販売した。
商品を販売したら売上(収益)です。収益の残高が増加しますので、ホームポジションの貸方(右)に記載します。

2. 決済はクレジットカード払いである。
クレジットカード払いの場合、その場ではお金は入ってきません。後日、クレジットカード会社から指定の銀行口座に振り込まれます。後日に振り込まれるということは、この時点では「将来、支払ってもらえる権利がある」ということです。権利は財産、すなわち資産です。
勘定科目は「クレジットカード売掛金」を使います。
資産の残高が増えますのでホームポジションである借方(左)に記入します。
なお、手数料700円が差し引かれた金額が振り込まれることになりますので、金額は9,300円です。(売上 10,000 – 手数料 700 = 振込額 9,300)

3. 手数料 700円が発生した。(商品販売時に計上)
手数料は収益を生み出すために支払った代金ですので費用です。費用の残高が増えますのでホームポジションである借方(左)に記入します。

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クレジットカード会社から入金時

信販会社より、先月分のクレジット決済の代金 合計 930,000円が予め指定していた当座預金口座に振り込まれた。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
当座預金 930,000 クレジット売掛金 930,000

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化する事象は2つです。

1. クレジット決済の代金 930,000円が振り込まれた
2. 当座預金に振り込まれた。

1. クレジット決済の代金 930,000円が振り込まれた
信販会社からの支払いが完了です。「将来、支払ってもらえる権利」が消滅します。資産の減少ですので、ホームポジションの逆側である貸方(右)に記載します。

2. 当座預金に振り込まれた。
当座預金は財産、すなわち資産です。資産の残高が増えますのでホームポジションである借方(左)に記入します。

答えを確認

 


商品券、クレジットカードについてのお話しはおしまいです。
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