Steps



vol.06 送料について 【引取時と発送時】

商品売買は、会社やお店のメインとなる活動です。送料についてのあれこれを解説します。

サイン、コサイン、タンジェント…なんかは出てきません。
足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。ランチタイムでレストラン、お料理がくるまでの間にどうぞ。

送料について 【引取時と発送時】

買う時も売る時も、商品を送るには依頼した運送会社で送料が発生します。
この送料、「当方負担(とうほうふたん)」と「先方負担(せんぽうふたん)」の違いがあります。
その商品の代金が送料込なのか、送料は別なのか?という話しです。

どちらが送料を負担するかはあらかじめ約束事として決めておきます。

会計(簿記)の世界では、送料のことを「運賃(うんちん)」と呼びます。
そして、仕入れの時と販売のときで、呼び方が変わります。

仕入れの時は「引取運賃(ひきとりうんちん)
販売の時は「発送運賃(はっそううんちん)

 

 

運賃の会計処理

★ 買う側の立場

先方負担

ショップAから商品 50,000円を掛けで仕入れた。
尚、運賃800円はショップAが負担(先方負担)した。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
仕入 50,000 買掛金 50,000

\解説/
・運賃800円は先方負担なので、こちらには影響がありません。
・掛けで仕入れたということなので、仕入(費用)と買掛金(負債)の両方で50,000円増加します。

・両方とも増加するので、それぞれのホームポジション側に記入します。

答えを確認

 

当方負担

ショップAから商品 50,000円を掛けで仕入れた。
尚、運賃800円は当方負担で現金で支払った。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
仕入 50,800 買掛金 50,000
現金 800

\解説/
ちょっと複雑になってきましたね。ひとつひとつ整理しながら考えて行きましょう。

この出来事から5大要素のどれかの残高を変化させる事象は4つあります。

1. 商品 50,000円を仕入れた
2. 代金 50,000円を掛けとした
3. 運賃 800円が発生した
4. 運賃 800円を現金で支払った

1と2はもうおなじみですね。
掛けで仕入れたということなので、仕入(費用)と買掛金(負債)の両方で50,000円増加します。


3. 運賃 800円が発生した

この運賃は「引取運賃」です。
引取運賃は商品を仕入れるために必要な費用です。
仕入れるために必要は費用は「仕入(費用)」に加算します。

商品の代金 50,000円に、引取運賃 800円を加算して、「仕入(費用)」は 50,800円に増えました。

仕入れる際、引取運賃だけでなく、保険料や手数料が発生することもあります。
これら、仕入れるために発生する様々な費用のことを「付随費用(ふずいひよう)」といいます。
付随費用はすべて「仕入」として扱います。仕訳をする時は仕入に加算してください。

 

4. 運賃 800円を現金で支払った
現金で支払ったということですので、資産の減少です。
ホームポジションの逆側に記入します。

 

このように、1つの仕訳に複数の勘定科目が登場することがあります。

複数の勘定科目が登場しても、借方(左)の合計金額と、貸方(右)の合計金額は一致するという法則に変わりはありません。もし不一致の場合はどこかに間違いがあるはずです。どこに間違いがあるのか見つけてくださいね。

答えを確認

 

★ 売る側の立場

先方負担

ショップBに商品を60,000円で販売し、代金は掛けとした。
尚、ショップB負担(先方負担)の運賃 800円を現金で立替(たてかえ)払いした。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
売掛金 60,000 売上 60,000
立替金 800 現金 800

\解説/
これもまた複雑ですね。ひとつひとつ整理しながら考えて行きましょう。

この出来事から5大要素のどれかの残高が変化する事象は4つあります。

1. 商品 60,000円を販売した
2. 代金 60,000円を掛けとした
3. 運賃 800円を立替えた
4. 立替えた運賃 800円を現金で支払った

1と2はもうおなじみですね。
掛けで販売したということなので、売掛金(資産)と売上(収益)の両方で60,000円増加します。
それぞれのホームポジション側に記入します。

3. 運賃 800円を立替えた
この運賃は先方負担です。
本来なら、お客さまであるショップBが支払うものですが、商品発送の際に一時的に立替えて運送会社への支払いを済ませておき、商品の代金と合わせて回収することもあります。
立替えの勘定科目は「立替金(たてかえきん)」です。要素は「資産」です。
資産の残高が増えるので、ホームポジションである借方(左)に記入します。

立替金の変わりに売掛金に加算する方法も認められています。どちらの方法をとってもよろしいです。試験ではどちらにすべきか?指示が与えられますので、それに従ってください。

仕訳はこうです。

借方 金額 貸方 金額
売掛金 60,800 売上 60,000
現金 800

 

4. 運賃 800円を現金で支払った
最後は現金による支払いです。現金(資産)が減少しますのでホームポジションとは逆側の貸方(左)に記載します。

複数の勘定科目が登場しても、借方(左)の合計金額と、貸方(右)の合計金額は一致するという法則に変わりはありません。もし不一致の場合はどこかに間違いがあるはずです。どこに間違いがあるのか見つけてくださいね。

答えを確認

 

当方負担

ショップBに商品を60,000円で販売し、代金は掛けとした。
尚、発送運賃 800円は当方負担で現金で支払った。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
売掛金 60,000 売上 60,000
発送費 800 現金 800

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化する事象は4つあります。

1. 商品 60,000円を販売した
2. 代金 60,000円を掛けとした
3. 発送運賃 800円が発生した
4. 発送運賃 800円を現金で支払った

1と2はもうおなじみですね。
掛けで販売したということなので、売掛金(資産)と売上(収益)の両方で60,000円増加します。
それぞれのホームポジション側に記入します。

3. 発送運賃 800円が発生した
この運賃は当方負担です。
発送運賃の勘定科目は「発送費(はっそうひ)」で、要素は費用です。
費用が増えるので、ホームポジションである借方(左)に記入します。

4. 運賃 800円を現金で支払った
最後は現金による支払いです。現金(資産)が減少しますのでホームポジションとは逆側の貸方(左)に記載します。

答えを確認

 


送料についてのお話しはおしまいです。
次は手付金についてご紹介!
このページの下の方にリンクがありますのでタップして次に進んでください。

タイトルとURLをコピーしました