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vol.04 これぞ商品売買! 【売掛金と買掛金】

商品売買は、会社やお店のメインとなる活動です。商品を仕入れて販売するという基本の流れから、会社やお店どうしならではの掛取引について解説します!

ルート計算、2乗3乗、平方根…なんかは出てきません。
足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。お風呂が沸くまでの間にどうぞ。

これぞ商品売買! 【売掛金と買掛金】

安く仕入れて、高く売る! 商売の基本ですよね。

会社やお店は、材料や商品を仕入れ、「付加価値(ふかかち)」をつけたモノを販売することで、その分の利益を出しています。「付加価値(ふかかち)」というのは「商品やサービスに加える独自の価値」という意味です。

工場をやっている会社は材料を仕入れて、製品(ネジやボルト、ポンプといった機械の部品、パーツなど)を作って、それをメーカーに納品しています。ラーメン屋さんやレストランといった飲食店では、食材を仕入れて調理して、お料理(商品)をお客さまに提供しています。

どちらも、もともとの材料たちを使って、「製品やお料理にする」という新たな価値をつけていますね。

簿記3級では、製造(モノを作る)とか調理(お料理をつくる)といった「作る」部分の話はなし。
商品を仕入れて、それを売るという物販(ぶっぱん)の業者をターゲットにしています。(簿記2級から、ものつくりの話が出てきます。)

スーパーマーケットやお洋服屋さんなど、個人のお客様に商品を提供する小売業(こうりぎょう)、メーカーから商品仕入れて、スーパーマーケットやお洋服屋さんに提供する卸売業(おろしうりぎょう)が対象です。

楽しく、ワクワクする「お買い物」、”素敵なひと時を演出する” という付加価値をつけて、お客さまへ商品を提供しています。

 

お店や会社どうしでは「掛取引(かけとりひき)」が基本

私たちはお店でお買い物するとき、その都度お支払いをしていますよね。

小売業や卸売業を営む会社やお店では、商品の売買を中心に活動しています。
毎日、毎日、売ったり、買ったり、たくさんの取引をしています。

 

取引の数がとっても多いので、その都度お支払いをするのが大変です。

なので、「後でまとめてお支払いしまーす」という約束をしておきます。

このように、都度お支払いをするのではなく、後でまとめてお支払いする約束をして行われる取引のことを「掛取引(かけとりひき)」といいます。

会社やお店は、1ヶ月毎に、その月に売ったものを集計して、翌月にをまとめてお客さまへ請求し、後で代金をお支払いしてもらっています。

この掛取引の代金は「掛代金」といいます。そして、後で掛け代金をお支払いいただくことを「掛け代金を回収する」と言ったりしています。

この「掛代金」は、買う側と売る側で呼び方が変わります。

買う側の掛代金は「買掛金(かいかけきん)
後でまとめてお支払いする約束をしています。つまりは「将来、支払う義務がある」ということです。義務は負債のことを意味します。

売る側の掛代金は「売掛金(うりかけきん)
後でまとめてお支払いしてもらう約束をしています。つまりは「将来、受け取る権利がある」ということです。権利は財産、すなわち資産を意味します。

 

買掛金も売掛金も、支払い漏れがないように、しっかりと残高がいくらになっているのか?管理します。

どうでしょう?掛取引のイメージは掴めましたか?

 

商品売買の会計処理

さぁ、この一連の出来事を「仕訳」していきましょう!
いくつか取引の例を出して行きます。
それぞれ、自分はどの立場なのか?どのタイミングなのか?を意識して考えるようにしてください。

 

★ 買う側の立場

商品を仕入れたとき

A商店から商品を6,000円で仕入れ、代金は掛けとした。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
仕入 6,000 買掛金 6,000

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化することをピックアップ
1. 商品 6,000円を仕入れた。
2. 代金 6,000円を掛けとした。

勘定科目に置き換え、その要素がどれかを見極める
1. 仕入 →費用
2. 買掛金 →負債

借方か貸方なのかを、金額が増加したか減少したかで判断する

1. 仕入(費用)
・費用のホームポジションは借方(左)
・金額は増加するのでホームポジションの借方(左)に記入する

2. 買掛金(負債)
・負債のホームポジションは貸方(右)
・金額は増加するのでホームポジションの貸方(右)に記入する

 

 

掛代金を支払ったとき

A商店に対する7月分の掛代金300,000円を、現金で支払った。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
買掛金 300,000 現金 300,000

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化することをピックアップ
1. 掛代金 300,000円を支払った。
2. 現金で 300,000円を支払った。

勘定科目に置き換え、その要素がどれかを見極める
1. 買掛金 →負債
2. 現金 →資産

借方か貸方なのかを、金額が増加したか減少したかで判断する

1. 買掛金(負債)
・負債のホームポジションは貸方(右)
・金額は減少するのでホームポジションの逆側、借方(左)に記入する

2. 現金(資産)
・資産のホームポジションは借方(左)
・金額は減少するのでホームポジションの逆側、貸方(右)に記入する

 

 

どうでしょう? 仕訳の感じ、掴めてきましたか?
次から答えと解説を隠します! 是非、自分で考えるよう挑戦してみてください。

 

★ 売る側の立場

商品を売上げた時

B商店に商品を10,000円で売渡し、代金は掛けとした。

\答え/

借方 金額 貸方 金額
売掛金 10,000 売上 10,000

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化することをピックアップ
1. 商品 10,000円を売上げた。
2. 代金 10,000円を掛けとした。

勘定科目に置き換え、その要素がどれかを見極める
1. 売上 →収益
2. 売掛金 →資産

借方か貸方なのかを、金額が増加したか減少したかで判断する


1. 売上(収益)
・収益のホームポジションは貸方(右)
・金額は増加するのでホームポジションの貸方(右)に記入する

2. 売掛金(資産)
・資産のホームポジションは借方(左)
・金額は増加するのでホームポジションの借方(左)に記入する

答えを確認

 

掛代金を回収した時

B商店への7月分の掛代金 500,000円を、現金で受け取った

\答え/

借方 金額 貸方 金額
現金 500,000 売掛金 500,000

\解説/
この出来事から5大要素のどれかの残高が変化することをピックアップ
1. 売掛金 500,000円を受け取った。
2. 現金 500,000円を受け取った。

勘定科目に置き換え、その要素がどれかを見極める
1. 売掛金 →資産
2. 現金 →資産

借方か貸方なのかを、金額が増加したか減少したかで判断する


1. 売掛金(資産)
・資産のホームポジションは借方(左)
・金額は減少するのでホームポジションの逆側、貸方(右)に記入する

2. 現金(資産)
・資産のホームポジションは借方(左)
・金額は増加するのでホームポジションの借方(左)に記入する

答えを確認

 

商品売買の仕訳のやり方はいくつかあります。ここでは3分法(3分割法)というやり方を紹介しました。取引量が多い場合に使われます。(他にも「分記法」ってやりかたもありまして、別の投稿で紹介します。)


商品売買、掛取引についてのお話しはおしまいです。
次は返品についてご紹介!

このページの下の方にリンクがありますのでタップして次に進んでくださいね。

 

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