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vol.03 仕訳の基本ルールを押さえよう!

これさえ押さえておけばもう悩まない!
なんにでも適用できる、仕訳(記録)の基本ルール教えちゃいます。
これから学習を始める方、一度は勉強したんだけどいまいちわかっていないんだよなというあなた!必見です。

正規分布、標準偏差…なんかは出てきません。
足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。
炊飯器のスイッチを入れてから、出来上がるまでの間に是非!ではどうぞ。

 

仕訳って何?どんな時にするの?

会社やお店は、利益(儲け)を出すために日々、色々な活動をしています。そして会計(簿記)では、それらの活動の中で起こっているそれぞれの出来事についてお金の動きを記録します。

会計のゴールは決算書を作ることで、そのために記録して集計するのでした。(そのことについては別の記事で詳しく説明していますのでよかったら読んでみてください。vol.02 会計(簿記)の基本 – 5大要素を覚えよう!

そして会計(簿記)では、記録することを「仕訳(しわけ)」といいます。
会社やお店の中で、5大要素(資金、負債、資本、収益、費用)のどれかに変化がおこるような出来事があった時、発生した順にその内容を記録していきます

 

\5大要素のおさらい/

資産(しさん):集めた軍資金の使い道。
負債(ふさい):いつか返さないといけない義務がある。
資本(しほん):正味の自分のお金、返さなくて良い。

収益(しゅうえき):財産が増えたら、それは収益。
費用(ひよう):収益を生み出すため、既に役にたってくれたもの。

 

ここで覚えておいて欲しいポイントは「5大要素の何かに変化があった時、必ず他のどれかも同じ金額だけ変化が起きる」ということです。

例えば…

3,000円のワンピース(商品)が売れて、お客さんから3,000円の現金をいただいた。
・商品が売れたときは「収益UP」です。
・現金をいただいたら「資産UP」です。

収益が3,000円増えて、同時に資産も3,000円増えました

 

25万円の家賃を、不動産屋さんに現金で支払った。
・家賃が発生したら「費用UP」です。
・現金で支払ったら「資産DOWN」です。

費用が25万円増えて、同時に資産が25万円減りました

 

お店のレジに入っていた現金30万円を取り出して、そのまま銀行口座に預金した。
・現金を取り出したら「資産DOWN」です。
・銀行口座に預金したら「資産UP」です。

資産が30万円減って、同時に資産が30万円増えました。(プラマイゼロですね。)

 

お客様から現金5万円を預かった。
・お客様から現金を受け取ったら「資産UP」です。
・お金を預かったら、後で返さないといけないので「負債UP」です。

資産が5万円増えて、同時に負債も5万円増えました

 

などなどです。

何かが変われば、同時に他の何かも変わるということでした。

 

まとめ

会社やお店が活動する中で起こっているそれぞれの出来事についてお金の動きを記録すること
(↑タップして答えを確認)
5大要素(資金、負債、資本、収益、費用)のどれかに変化がおこるような出来事があった時、発生した順にその内容を記録していきます。
(↑タップして答えを確認)

 

「5大要素の何かに変化があった時、必ず他のどれかも同じ金額だけ変化が起きる」ということ。
(↑タップして答えを確認)

 

これだけ押さえるべし!仕訳の基本ルール、ポイント3選!

なんどもなんども書いていますが「会計のゴールは決算書を作ることで、そのために記録して集計する」ということ。

作業としては「① 日々の記録(仕訳)」→「② 集計」→「③ 書類にまとめる」という流れです。

簿記3級のテキストやお店に並んでる本を見ると、「① 日々の記録(仕訳)」が半分くらいの量をしめています。いろんな取引の内容毎に仕訳のやり方が説明されています。

でも安心してください。この基本ルールさえ押さえておけば、どの取引でも同じってことがわかります。その「何にでも適用できる便利メソッド」を紹介します。

といっても、たったの3ステップだけ!
ここまで読み進めて下さったあなたにとっては簡単にできちゃうと思いますので是非マスターしてください。

  1. 勘定科目を選ぶ
  2. その勘定科目が5大要素のどれに該当するのかを見極める
  3. その要素のホームポジションを意識して仕訳帳に書き込む

 

Step1. 【勘定科目を選ぶ】

「現金」とか、「銀行の預金」、「小物を飾るテーブル」といったモノの名前。それから「商品が売れた」とか、「家賃を支払った」などの起こった出来事について、これまでは思い思い、気の向くままの呼び方を使ってきました。

しかし会計(簿記)の世界では、しっかりとネーミングされています。
このネーミングのことを「勘定科目(かんじょうかもく)」といっています。
モノの名前や起こった出来事について、どの勘定科目が当てはまるか?選んでいきます。

よく会話では「これの勘定科目は何?」みたいな感じで使います。

追々、別の記事でいろんな勘定科目が登場しますので、その都度覚えて行って欲しいです。
ここでは、いくつかをご紹介します。

現金(げんきん)・・・手元にあるリアルなお金のこと。

普通預金(ふつうよきん)・・・銀行に預けたお金のこと。

消耗品(しょうもうひん)・・・ボールペン、トイレットペーパー、商品をラッピングする包装紙のように、すぐに使い切るもの。そうじゃなくて長く使うものでも、電卓やバケツなど比較的安いものは消耗品です。

備品(びひん)・・・消耗品には当てはまらないもので長く使うモノ。小物を飾るテーブル、ソファー、椅子などが備品です。ちょっとお高いものですね。

売上(うりあげ)・・・商品が売れた時に、お客様からいただける代金のこと。会話では「現金で受け取った売上をレジにしまっておいた。」という感じで使います。

支払家賃(しはらいやちん)・・・借りている物件(店舗や事務所など)の支払った家賃のこと。

預り金(あずかりきん)・・・お客様など、他の誰かから預かったお金のこと。いつか返さないといけない義務がある。

 

Step2. 【5大要素のどれに該当するのかを見極める】

それぞれの勘定科目は、必ず5大要素のどれかに該当します。
どれに該当するか見極めるための目安はこんな感じです。

資産(しさん):持ち物(財産)、収益を生み出すためにこれから役に立ってくれるもの。
負債(ふさい):いつか返さないといけない義務がある。
資本(しほん):正味の自分のお金、返さなくて良い。
収益(しゅうえき):財産(現金や預金残高など)が増えたら、それは収益。
費用(ひよう):収益を生み出すため、既に役に立ってくれたもの。

 

さきほど紹介した勘定科目を振り分けるとこんな感じです。

・現金 →資産
・普通預金 →資産
・消耗品 →費用
・備品 →資産
・売上 →収益
・支払家賃 →費用
・預り金 →負債

 

 

Step3. 【各要素のホームポジションを意識して仕訳帳に書き込む】

さぁ、モノの名前や起こった出来事について勘定科目を選び、それぞれが5大要素のどれに該当するか見極め、割り振りが完了しました。

次はいよいよ「仕訳帳(しわけちょう)」の登場です。

会社やお店で起きている、日々の出来事についてお金の流れを記録するためのメモ帳を「仕訳帳(しわけちょう)」といいます。

勘定科目や5大要素について整理した内容を、「いつ、何が、いくら変化したのか?」というスタイルで書き込みます。

「5大要素の何かに変化があった時、必ず他のどれかも同じ金額だけ変化が起きる」という法則があります。(覚えていますか?)

仕訳帳には、一つの出来事により変化する、全てのモノを1セットとして記入します。この1セットのことは「仕訳」という単位で呼ばれています。

例えば…

3,000円のワンピース(商品)が売れて、お客さまから3,000円の現金をいただいた。
仕訳帳に書き込みたい内容は2点です。(この2つで、ひとつの仕訳です。)
・商品が3,000円で売れた。
・現金を3,000円いただいた。
仕訳帳に記入する仕訳のイメージはこんな感じです。

 

「摘要(てきよう)」欄には、どんなことが起きたのか後でわかるように端的な表現で記入します。

「勘定科目と金額」は、仕訳帳に書き込みたい2点のことが、それぞれ左に「現金」右に「売上」といった感じで1行にまとめて記入しています。

このように書き込む枠が、それぞれの行で左右に分かれているんです。
こうなると、書き込みたいことを、左に書くか、右に書くか?迷いますよね?

意識すべきポイントは、各要素のホームポジション!

 

 

「資産」のホームポジション →左
「負債」のホームポジション →右
「資本」のホームポジション →右

「収益」のホームポジション →右
「費用」のホームポジション →左

 

その要素の金額が増える時はホームポジション側に、減る時はホームポジションの逆側に記入すればよいのです。

 

3,000円のワンピース(商品)が売れて、お客さまから3,000円の現金をいただいた…

・商品が3,000円で売れた
→勘定科目は「売上」です。
→売上の要素は「収益」です。
→収益のホームポジションは「」側です。
→収益の金額が増えるので、ホームポジションである「右側」に記載します。

・現金を3,000円いただいた。
→勘定科目は「現金」です。
→現金の要素は「資産」です。
→資産のホームポジションは「」側です。
金額が増えるので、ホームポジションである「左側」に記載します。

 

1つの仕訳では、左側の合計金額と、右側の合計金額は必ず一致するという法則があります。
もし、一致しないという時は、おかしいなと思い、どこに間違いがあるのかを見つけてください。
起こった出来事から書き込みたい内容を考えるときに、何か足りないものがあったり、余計なものがあったりしているかもしれません。

さきほどの「仕訳って何?どんな時にするの?」で紹介した例を全部、仕訳帳に記入するとこんな感じです。

7月10日: 3,000円のワンピース(商品)が売れて、お客さんから3,000円の現金をいただいた。

7月15日: 25万円の家賃を、不動産屋さんに現金で支払った。

7月25日: お店のレジに入っていた現金30万円を取り出して、そのまま銀行口座に預金した。

7月28日: お客様から現金5万円を預かった。

いきなり、たくさんの仕訳が出てきました。まずはイメージとして捉えてください。

これからたくさんの仕訳を紹介していきます。読み進めるうちに、わかってきますので、ここでは「仕訳ってそういうものなのかぁ」ぐらいの感じで読み進めて欲しいです。

 

さぁ、それでは新しい用語です!

左側、右側と呼んでいましたが、これも正しい呼び方があるんです。
これから、頻繁に使いますから、ここで覚えておいて欲しいです。

「左側」の正しい呼び方 → 「借方(かりかた

「右側」の正しい呼び方 →「貸方(かしかた)

 

まとめ

1. 勘定科目を選ぶ

2. その勘定科目が5大要素のどれに該当するのかを見極める

3. その要素のホームポジションを意識して仕訳帳に書き込む
金額が増える時はホームポジション側に、減る時はホームポジションの逆側に記入すればよい!
(↑タップして答えを確認)
・左側 →「借方(かりかた)
・右側 →「貸方(かしかた)
(↑タップして答えを確認)

 

 


これで「仕訳の基本」の話はおしまいです。
基本ルールの3ステップ」と「各要素のホームポジション」、これさえ押さえておけば仕訳なんて怖くない!

次回から会社やお店で起きているいろんな出来事や取引を一挙に紹介していきます。
馴染みのないモノや仕組みが出て来るかもしれません。登場する人物、お金や商品・サービスの流れをイメージしながら、ひとつひとつ内容を理解するように読んでくださいね。

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