Steps



vol.02 会計(簿記)の基本 – 5大要素を覚えよう!

ここが一番大切。「会計(簿記)の5大要素」が理解できるかがこの先の明暗の分かれ道。
5大要素を制するものは簿記を制する!会計の中でも基本中の基本なんですが、この5大要素の感覚が身に付けば、もう簿記3級はほとんどマスターです!新しい言葉がたくさんでてきますので、ひとつひとつ覚えていってくださいね。

比例、反比例…なーんて話しは出てきません。
足し算、引き算(あと掛け算、割り算もちょっとだけ)ができれば大丈夫の簿記3級。気軽な気持ちで読んでくれたらうれしいです。お風呂を沸かしている間にでも、どうぞ。

 

会計のゴールは決算書をつくること

さて、前回「vol.01 簿記ってなに?」では、”会計とは「お金の動き(増減)」と「財産の状態」の2点を明らかにして説明することである。” そのために、記録をして集計する”ということを理解しました。(まだ読んでない方は、是非一度読んでみてください。vol.01 簿記ってなに?

会社やお店では、この「お金の動き」と「財産の状態」を説明するために決算書(けっさんしょ)という書類を作っています。その会社のお金事情に関する説明書って感じです。

つまり、「決算書」をつくることが会計のゴールってことなんです。

決算書は「お金の動き」と「財産の状態」をそれぞれ2枚に分けて作成します。

正式な名前も決まっています。
・「お金の動き」を説明するものは損益計算書(そんえきけいさんしょ)
・「財産の状態」を説明するものは貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)

ちなみに、前回は私たちの家計簿に例えて「今月はいくら入って、いくら使って、残りはいくらかな?」ということを「お金の動き」と言いました。会社やお店にとっては「今月どれぐらい売れて、どれぐらい使って、どれぐらいの儲け(もうけ)がでたのか?」?という見方に変わります。これを「経営成績(けいえいせいせき)」と呼んでいます。

そして「財産の状態」を正しくは「財政状態(ざいせいじょうたい)」と言いますので覚えておいてくださいね。

あと「決算書」を「財務諸表(ざいむしょひょう)」と言うこともあります。これらは同じものだということを合わせて覚えてください。

 

さぁ、いきなり新しい言葉がたくさん出てきましたね!

イメージはこんな感じです。

 

 まとめ

決算書(財務諸表)をつくること。
(↑タップして答えを確認)

 

「貸借対照表」と「損益計算書」のこと。
・「貸借対照表」
は、会社やお店の「財政状態」を表すもの。
・「損益計算書」
は、会社やお店の「経営成績」を表すもの。
(↑タップして答えを確認)

 

 

これが貸借対照表

突然ですが、会社やお店を始めようと思ったら色んなものが必要ですよね。

お洋服屋さんだったら、当然売るための商品であるお洋服が必要です。他にもお店に商品を並べるための棚や、小物を置いて飾るためのテーブル、お客様が座って休めるようにソファや椅子を用意しているお店もありますね。

それらを買い揃えるための軍資金が必要です。もちろんそのお金を自分で準備できれば良いのですが、足りない場合は銀行などからお金を借りてお店を始めます。

「何を持っていて、それらはいくらなのか?借金はいくらあるのか?正味の自分のお金はいくらなのか?」これを「財政状態」といいます。(覚えましたか?)

その財政状態を説明するための書類を「貸借対照表」というのでした。(忘れちゃったら、このページを最初から読み直してくださいね。)

この貸借対照表、書き方に決められたルールがあるんです。

  1. まず、持っているものを全部縦に並べて持ち物リストを作ります。
  2. 次に、その持ち物リストの右側に借りたお金のリストを書き出します。
  3. 最後に、借りたお金のリストの下に自分で準備したお金を書き出します。

左側に持ち物リスト、右側にそれらをゲットする為のお金の出どころを書き出すって感じです。

イメージはこうです。

 

右側を見ると、自分で用意したのが100万円、銀行から500万円借りて、さらに友達から50万円を借りています。合計650万円の軍資金が集まったんですね。

次に左側を見てみましょう。その軍資金を使って、売るための商品や棚など、合計340万円のものを買い揃えてたんですね。そして何かのために残りの310万円を銀行に預けたっていうことがわかります。

このように左右に分けてリストアップするスタイルで書くことが、貸借対照表の”決められたルール”です。
ぱっとみただけで「軍資金をどうやって集めているのか」ということと、「その軍資金をどのように使っているのか」が分かるようになっています。

そして、左右それぞれの合計金額は同じになるってことも覚えといてくださいね。(このケースの場合、左右両方とも合計が650万円ですね。)

自分で作るようになったとき、作り終わったら見直しチェックとして、左右それぞれの合計金額を見比べます。
もし合計金額が同じじゃなかったら、どこかに間違いがあるってことに気がつけます。リストに抜けがあったり、2重に書いちゃったりしているかもしれませんよ。

 

はい、ではここで専門用語のお時間です!
いくつか新しい言葉を出していきます。とっても重要な言葉ですので読んで、見て、覚えてください。

Balance Sheet
貸借対照表」、英語では「Balance Sheet(バランスシート)」といいます。ちなみに”Balance”は「残高」という意味を持っています。銀行預金や持っているもの、借りたお金など、各項目それぞれの残高を書き出しているからでしょうね。”Balance Sheet”の頭文字”B”と”S”をとって「BS(ビーエス)」と略して言うこともあります。「B/S」とスラッシュが入るバージョンもあります。本やネット、会話などでよく出てきますので覚えてください。

資産(しさん)
「集めた運資金の使い道」。貸借対照表の左側に「持ち物リスト」として書き出したものをひっくるめて、正しくは「資産」といいます。

負債(ふさい)
「いつか返さないといけない義務がある」。貸借対照表の右側に書き出した「借りたお金」のことをひっくるめて、正しくは「負債」といいます。集めた軍資金のうち他から借りている金額の部分のことです。

資本(しほん)
貸借対照表の右側に書き出した「自分で用意したお金」のことを、正しくは「資本」といいます。
これまで「正味の自分のお金」といっていたのは、正しくいうと「資本」です。

純資産(じゅんしさん)」と呼ぶこともあります。資本と同じ意味ですので覚えてくださいね。

 

イメージはこんな感じです。

 

こんな計算式が成り立ちます。

常にこの関係を意識するようにしてください。

資産 = 負債 + 資本

 

 

まとめ


・資産(しさん):集めた軍資金の使い道。貸借対照表の左側に書く。
・負債(ふさい):いつか返さないといけない義務がある。貸借対照表の右側に書く。
・資本(しほん):正味の自分のお金、返さなくて良い。貸借対照表の右側に書く。
・純資産(じゅんしさん):資本と同じ意味の言葉。
・Balance Sheet(バランスシート):貸借対照表の別名。略して「BS(ビーエス)」、「B/S」
(↑タップして答えを確認)

 

 

これが損益計算書

会計(簿記)とは会社のお金事情について説明することであり、そのためにお金の流れを記録して、集計するのでした。
そして、その説明は「決算書」という書類を作成することで行う。というわけなので会計のゴールは決算書を作ることだという話でした。その決算書は2つの書類に分けて作成するんでしたよね。

一つは、「貸借対照表」で、会社やお店の「財政状態」を説明するための書類です。(資産負債資本、覚えましたか?)

ここでは、もう一つの書類「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」について紹介します。

 

会社やお店が「今月どれぐらい売れてどれぐらい使ってどれぐらいの儲け(もうけ)がでたのか?」を「経営成績(けいえいせいせき)」といいます。

損益計算書」は、この「経営成績」を説明する為の書類ということです。

 

おさっしの良いあなたなら、もう何を書き出せば良いかお分かりになるのではないでしょうか?
そう、次の3つです。

1. 売れた金額

2. 使った金額

3. 儲けた金額

 

損益計算書も書き方に決められたルールあります。
貸借対照表と同じく、左右に分けて書くスタイルです。

1. 右側には「売れた金額」のリストを書き出します。
2. 左側には「使った金額」のリストを書き出します。
3. そして「儲けた金額」、「売れた金額」から「使った金額」を差し引いて求めます。左側の下の方に記載します。

イメージはこんな感じです。

銀行からお金を借りて始めたお洋服屋さん、順調のスタートみたいですね。

330万円売れて、237万円使ったから、93万円の儲けが出ていることがわかります。
(237万円使ったというのは、お洋服の仕入れ、小物の仕入れ、家賃、電気・ガス・水道を足し合わせて集計しました。)

これもまた、左右それぞれの合計金額は同じです!
自分で作るようになったとき、作り終わった時の見直しチェックに使えます。
もし合計金額が違うなら、リストに抜けがあったり、2重に書いちゃったりしているかもしれません。

 

はい、ここでまた専門用語のお時間です!
いくつか新しい言葉を出していきます。とっても重要な言葉ですので読んで、見て、覚えてください。

 Profit and Loss Statement(プロフィット アンド ロス ステートメント)

「損益計算書」、英語では「Profit and Loss Statement(プロフィット アンド ロス ステートメント)」といいます。略して「PL(ピーエル)」と呼ばれます。「P/L」とスラッシュが入ったり、「P&L」と書くこともあります。本やネット、会話などでよく出てきますので覚えてください。

ちなみに、実際アメリカなどでは「損益計算書」を「Income Statement(インカムステートメント)」と呼ぶことが多いです。略して「IS」や「I/S」と書いたりします。どれも同じ意味ですので覚えてください。

 

収益(しゅうえき)

損益計算書の右側に書いた「売れたもの」のことです。正しくは「収益」といいます。他にも銀行預金にいつの間にか入ってくる利息や、政府や自治体などから支援ということでお金をもらったりするもの(助成金や補助金など)も収益に含まれます。「財産が増えたら、それは収益」って覚えてください。

 

費用(ひよう)

損益計算書の左側に書いた「使ったもの」のことです。正しくは「費用」といいます。

貸借対照表の説明で棚やテーブルを買っていて、これも同じくお金を使っていますが費用ではなく資産です。どれも商品を売るため(収益を生み出す)に必要なものとして買っているのに何が違うのかって話です。

いずれ詳しく説明しますので、ここではこんな風に区別するんだと覚えておいてください。

・収益を生み出すため、既に役目を果たしてくれたものは「費用」

・収益を生み出すため、これから役にたってくれるものは「資産」

 

損益(そんえき)

収益と費用の差額のことを「損益」といいます。

費用より収益の方が多ければ「利益(りえき)」、つまり儲けです。
収益より費用の方が多ければ「損失(そんしつ)」、儲けることができなかったということです。

 

イメージです。

 

こんな計算式が成り立ちます。

常にこの関係を意識するようにしてください。

損益 = 収益 – 費用

 

 

まとめ


・収益(しゅうえき):財産が増えたら、それは収益。損益計算書の右側に書く。
・費用(ひよう):収益を生み出すため、既に役目を果たしてくれたもの。損益計算書の左側に書く。
・損益(そんえき):収益と費用の差額。プラスなら利益として損益計算書の左側に書く。マイナスなら損失として損益計算書の右側に書く。
・利益(りえき):費用より収益の方が多い状態。(儲けた)
・損失(そんしつ):収益より費用の方が多い状態。(儲けることができなかった)
・Profit and Loss Statement(プロフィット アンド ロス ステートメント)
:損益計算書の別名。略して「PL(ピーエル)」、「P/L」
(↑タップして答えを確認)

 

 

貸借対照表と損益計算書の関係性

ちょっと本題からそれちゃいますが、貸借対照表と損益計算書が出てきたので、その関係性をご紹介します。

関係性といっても単純な話で、利益がでればその後のための軍資金が増えます。それは資本が増えるんだということです。次の商品の仕入れに使ったり、銀行から借りたお金の返済に使ったりします。もちろん蓄えとしてとっておいてもいいんですよ。

逆に、損失になってしまったら軍資金が減って、資本が減っるんだということ、イメージで掴んで欲しいです。

本やネットなど、会計(簿記)の説明でよくこういうボックスの図が出てくるんです。
各ボックスの高さは金額の大きさを表しています。

 

はい、イメージです。


 

 

 

 

会計(簿記)の5大要素

会計のゴールは決算書をつくることです。

決算書を作るために、記録して集計するのです。

決算書は、貸借対照表と損益計算書の2つに分けて作成するのでした。

そこには、資産負債資本収益費用損益が登場してきます。

これが会計(簿記)の5大要素」なのです。

 

あれ?6つありますね…

 

おっと、損益については収益と費用の金額から計算して出す金額なので、要素としては考えないのでした。(収益と費用さえわかれば自動的に損益がいくらなのか分かるから、それ自体は要素ではないということです。)

ですので、決算書は、資産、負債、資本、収益、費用という5つの要素で作られているってことなんです。

これを「会計(簿記)の5大要素」と呼ぶのです。

 

 

会計(簿記)では、日々、「会社で起こった出来事について、決算書のうち、どの要素に影響があるのか?を考えて、振り分けながら記録する」ということをしていきます。

 

まとめ

B/S
資産(しさん):集めた軍資金の使い道。貸借対照表の左側に書く。
負債(ふさい):いつか返さないといけない義務がある。貸借対照表の右側に書く。
資本(しほん):正味の自分のお金、返さなくて良い。貸借対照表の右側に書く。
P/L
収益(しゅうえき):財産が増えたら、それは収益。損益計算書の右側に書く。
費用(ひよう):収益を生み出すため、既に役目を果たしてくれたもの。損益計算書の左側に書く。

(↑タップして答えを確認)

 


これで「会計(簿記)の基本 – 5大要素を覚えよう!」のお話はおしまいです。
お料理中、無意識に口ずさんでしまうぐらい頭にすりこんでくださいね。(資産、負債、資本、収益、費用♪)
さぁ、次回からは日々、どのように記録をしているのかを見てみましょう!

このページの下の方にリンクがありますのでタップして次に進んでください。

タイトルとURLをコピーしました